《保育士Masamiの情報通信》 vol. 4 『中国のお盆、”鬼節”!』
こんにちは!Beyond Borderです。
「世界を知る・世界を体験する幼児教育」を提供する『せかいく』で代表を務めるMasamiさんの、パパ・ママ世代の帰国子女 ・ 海外留学 / 赴任経験者に向け「世界の育児」・「子供にも理解しやすい色んな国の文化」・「グローバル人材の育て方」 などお役立ち情報を配信するシリーズのvol.4です!
お盆休みも終わりましたね。迎え火をしに行ったご家庭も多いかったと思います。このお盆は中国にもあり、『鬼節(guijie)』と呼ばれています。
春にある「清明節」(祖先の墓を参り、草むしりをして墓を掃除する日であり、「掃墓節」 とも呼ばれた)と同じようなものです。清明節が春のお彼岸にあたるとしたら、鬼節がお盆にあたるということですね。
「鬼節」以外にも、「盂蘭節」、「中元節」、とも呼ばれています。中国でも、この日は先祖を祀る重要な日。田舎に暮らしている人は、必ずと言っていいほど先祖のお墓参りに行きます。
しかし、現在では都市部に暮らしている人も増え、お墓参りに行くのも難しくなっているようです。かつては十字路の周りでお線香を炊いたり、紙で作ったお金を燃やしたりしていたようです。十字路は四方八方に通じているということで、いち早く天国に届くと信じられていたのですね。
しかし、火事が起きる可能性も高いということで、現在は法律で禁止されています。場所によっては灯篭を流したりするところもあるようです。
この日は、「閻魔(えんま)大王が冥界(めいかい)の門を開け、冥土の鬼の魂がこの世に出てく」という伝説があります。
この日に、あの世とこの世の扉が開くので、死んだ人々は現世に来られるというわけですね。これ、日本と似ていると思いませんか?実は、これこそ日本の中元とお盆の由来だと言われているのです!
また、日本では「鬼」と聞くと、悪いイメージがありますが、中国の鬼節の鬼は、悪い意味だけではありません。亡くなった人を意味したり、悪さをしない鬼を指したりするのです。
こう言った、さまざまな鬼達が鬼節にやってくるのです。
悪さをしないといわれていても、悪い鬼にさらわれないよう、タブーとされていることもあります。この辺りは、ハロウィンに似ているでしょうか?
ここで、いくつかタブーをご紹介します。
- 当日は水辺には遊びに行ってはいけない。
- 水難事故で死んだおばけに足を引っ張られるから
- 夜間に洗濯をした衣類を干さない。
- 人がいるような気配がしても振り返ってはいけない。
- 壁には寄りかからないようにする。
- 街中でお金が落ちていても拾ってはいけない。
- 徹夜をしない。
夜は特に鬼に遭遇しやすくなるので、夜間の外出は控えるようにしましょう!
いかがでしたか?
時期も日本と同じような時に行われる中国のお盆、「鬼節」。日本のお盆の由来と言われているだけあり、似ているところもありますが、日本にはないタブーがあったり、ハロウィンの要素が含まれていたりと違うところもあり、面白いですよね。
日本で当たり前にある風習も、「世界ではどうか?」という視点を持つと、日本の風習がより面白くなるかもしれませんね(*^-^*)
みなさま、初めまして。
ワールドkidsプロデューサーこと、『せかいく』代表の関口真美です。
『せかいく』では親子で世界を知る・世界を体験する幼児教育を提供しています。
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