《輝く経験者を紹介》【vol.5: ヨウコさん】〜 長い海外生活の中で見つけた夢 〜
◆ このコラム”輝く経験者を紹介”について
帰国子女や海外経験を持った他の人が、どんな働き方をして、どんな生活をしているかインタビューを通してご紹介する、「輝く経験者を紹介/インタビュー」。
輝いて生活しているBeyond Borderのメンバーが、自身のお仕事について、転職・キャリアアップに対する考え方について、普段の生活をどうエンジョイしているかの秘訣を、本サイトにだけにこっそり教えてくれます。
帰国子女あるある、海外留学・赴任経験者の共通の人生の楽しみ方、仕事の取り組み方、ワーク・ライフ・バランスの取り方など、楽しんで読んでください。
第五回目は、幼少期から日本と海外の国々を行き来する機会が多くあったヨウコさんにお話を伺うことができました!!
(BB)
海外と日本の行き来が、沢山あるとお聞きしました。どのようなものでしたか?
(ヨウコ)
こんな感じです。
パナマ共和国 幼稚園年長〜小2 (幼稚園は地元、小学校からは日本人学校に通う)
↓
日本 小2〜中2 (国内小学校を3度転校)
↓
アメリカ 中2〜高1 (現地の公立校)
↓
日本 高1〜高3
↓
イギリスの大学へ (映画・メディア専攻)
このときが初めて自分の意思で海外に行きました。理由は、年齢的な反抗期だったと今になると思いますが、両親から離れたい、日本を離れたい思いからです。
↓
イギリスの大学院へ (将来を考えて少しビジネスをかじる)
↓
日本へ帰国 (就職:約3年半OLとして働く)
↓
これからカナダへ
◆ 小学校を3回も転校・・・
引越しの達人
(BB)
転校を繰り返す際に苦労したことはなんですか?
(ヨウコ)
正直パナマから日本に帰ってきた時はカルチャーショックの連続でしたね。
例えば、上履きという存在も知らなかったですし、学校のシステムもそもそも違ったので。大変でしたが、マイペースにいることでどうにか乗り越えました。
パナマから日本に来た時にすでにカルチャーショックを体験してはいたのですが、中学生の時にアメリカへ渡った時もまたカルチャーショックに悩まされました。
その時は環境になかなか馴染むことができず、図書館で過ごすこともありました。
この時、パナマ–日本のときと大きく違ったのはやっぱり自分が思春期真っ只中だったということですかね。
この頃になると周囲の目が気になるようになり、それまではマイペースに乗り越えていたことも乗り越えられなくなってしまっていました。
これくらいの時期から、両親から離れたい、日本から離れたいという気持ちも次第に強くなっていき、イギリスへ進学することを決めました。
◆ 『マイペース』でいること
『マイペース』でいること
(BB)
住む所が沢山変わって、沢山のカルチャーショックを受けたと思いますが、環境に馴染む為にした事はありますか?
(ヨウコ)
アメリカ滞在中の経験の事ですが、当時は日本人が少ない学校に通っていたのでそもそも周りに合わせることが難しく、自然とマイペースになっていましたが、本音を言うとその頃も辛いと感じることはありました。
そんな時にどうやって周りに合わせるかということよりも、「自分は何が好きなのか」と考えるようにしました。
そうしていくうちに気づいた時には、空いた時間のほとんどを映画鑑賞や絵を描くことに費やすようになっていました。
特に今とは違い、ネットも普及しておらず、また車もなかったため、家で楽しめる映画鑑賞は最高の娯楽でしたね。
このときたくさん映画を見たことが、イギリスの大学で映画・メディアを専攻する動機の根底にあると思います。
◆ イギリスの魅力
イギリスの魅力
(BB)
イギリスの大学・大学院へ進んだ理由はなんですか?
(ヨウコ)
イギリスが好きだから!!!
(BB)
イギリスの好きだったポイントを教えてください。
(ヨウコ)
- イギリスは日本と同じ島国で、新しいモノ・ヒトに対して抵抗感がある感じが合っていると思ったから。
- お酒が強い人が多いから。(私、お酒大好きなんです。)
- イギリス人は一見気取っているように見えて、意外と陽気で楽しい人たちですよ。
- 狭いので移動も楽で、生活しやすかったですね。
- 他のヨーロッパの国々とも近いので、たくさん旅行に行くこともできました。
- 一般的に評判の悪いイメージのイギリスのご飯ですが個人的には芋系が好きだったので食べ物も好きでした。
- 大学のキャンパスにパブがあり休み時間に飲むような楽しい環境もありました。(やっぱりお酒かな・・・私がイギリスを好きな理由は笑)
◆アメリカとイギリスの違いについて
(BB)
滞在期間の長かったアメリカとイギリスに対して、ヨウコさんの思う違いとはなんですか?
(ヨウコ)
イギリスは、難民や移民の問題があるからこそ、“自分はなに人であるのか”というアイデンティティを模索しながらも共存してヨーロッパ社会で生活していると感じました。移民問題などにも敏感で、人種差別や階級差別が現代でもまだ存在していますね。
一方、アメリカは、最初から移民の人が多いせいか、ヨーロッパの人種差別とはまた違う意識を感じました。彼らは彼らなりにアメリカ人の中での優位性を決めたいと思っているのではないかと感じました。
(BB)
将来の夢、今後のプランについて教えて下さい?
(ヨウコ)
三十路を迎えて、仕事を辞めて、この秋からカナダの専門学校に入学します。映画や制作を勉強しつつ、その分野でキャリアを積んでいきたいと考えています。
今まで勉強してきたことを活かすということも含め、海外で生活しながら自分の好きな分野で活躍していくことが今の夢です。
(BB)
ヨウコさん。本日は、ありがとうございました。帰国子女の中にも、私の様に1つの国だけを経験した人もいれば、ヨウコさんの様に複数の国にいた人もいて、それぞれ経験した事、考え方が違う事が分かりました。
読者の皆様:ご意見、ご感想がありましたら是非、投稿してください。また、これからカナダ留学を開始されるヨウコさんへの応援メッセージもお待ちしております。
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