《輝く経験者を紹介/インタビュー》【vol.4: ヒカルさん】楽しく身に付く4技能教育を中高の英語の授業で!
◆ このコラム”輝く経験者を紹介”について
帰国子女や海外経験を持った人たちが、どんな働き方をして、どんな生活をしているかインタビューを通してご紹介する、「輝く経験者を紹介/インタビュー」。
輝いて生活しているBeyond Borderのメンバーが、自身のお仕事について、転職・キャリアアップに対する考え方について、普段の生活をどうエンジョイしているかの秘訣を、本サイトにだけ、こっそり教えてくれます。
帰国子女あるある、海外留学・赴任経験者の共通の人生の楽しみ方、仕事の取り組み方、ワーク・ライフ・バランスの取り方など共感して、楽しんで読んでください。
その中には新しい発見、読者自身identityへの気づき、忘れていた気持ちの再認識があるはず!!
第四回は、生まれも育ちも日本、すごい留学経験をお持ちであるわけでも、ハーフでもないのにTOEFL (R) iBT、のspeakingを含む4 section全てをどんなレベルの学習者にも教える事が出来るHikaru先生にインタビューさせていただきました!!
Hikaru先生、今日はよろしくお願いします。
(Hikaru)
よろしくお願いします!
(BB)
先日、関東にある私立高校で、英語の先生向けに英語の授業で、どの様に4技能教育を取り込んでいくか、という講演をされた。とうかがいました。
(Hikaru)
はい。少しはためになったかな。。。だと良いですが。
今、英語や英会話を教えている人、将来、英語を教えたいと思っている帰国子女・海外経験者の方へ
楽しく身に付ける為にどう教える?
(BB)
ためになった事は間違いないと思います(笑)
帰国子女や海外経験者の多くから聞く、『学校の英語の授業がつまらない、身に付かない』状況の中で、どの様にspeakingを含む4技能を取り込むべきだと考えていますか?
(Hikaru)
わたしは、TOEFLを教えていますが、実は、学校での英語の授業をとても重要視する派です。
(BB)
そんな派をいつ作ったんですか?笑
(Hikaru)
つまり、学校での授業だけでも、そこそこできるようになるのに、 なんで、英語ができないという人は学校の授業を受けないんだろう、と思っている派なんです。
(BB)
でも、日本人の殆どが英語できないですよ?
(Hikaru)
そこに実は「4技能」のポイントがあります。 「4技能」というのは、教える人もそうだけど、実は、学ぶ人のマインドセットの問題なんです。
◆ 学習者マインドを、まず変える。4技能マスターのポイント
(BB)
マインドセット?
(Hikaru)
Readingの授業だから、なんとなく理解できたらいいや、という人が、話せるようになるとはちょっと考えにくいです。
例えば、
- この人のこういう発言、ちょっといいよね、記憶しておこう。とか。
- qualityって、『質』、かと思っていたけど、quality classとか言えるわけだ。あと他に、quality ( 何 ) って言えるのかな。とか。
- ここで分詞構文か。うまいなー。 とか。
- ここで、on the contraryか。Howeverかなって思ったんだが、ちょっと理解しなおしておこう。 とか。
- 500 millionで5億か。よし、覚えとこ。など
そうやって、内容を理解すると同時に、その中の英語がどれだけ自分のものになるか、の意識を持って勉強するのが大切です。
(BB)
応用力を実感させ興味を持たせるって事ですね。
◆ 身近なもので探究心をくすぐる
(Hikaru)
もう一つあります。(これが学校の宿題になったらいいな)
そうやってしっかり勉強したら、いろいろ雑誌とかニュースとか映画とか本に当たって、同じようなトピックを「偶然」見つける。
そしてそれを深く学ぶ。 それを自分のことばで英語でまとめておく。
で、あえて、ネイティブの先生に、「I was reviewing the last class when I found an interesting article…」なんてお話し。
つまりですね。 「4技能」というのは、学校の先生や学校の授業や教育を変えるようなそういう・・・なんていうのかな、供給サイド(なんか経済みたいか)の問題なんじゃなくて、学ぶ側の気持ちなんです。
◆根っこは、『英語は言語で、学問では無い』
(BB)
仕事も勉強も自主的にならないとつまらないですよね。
(Hikaru)
英語が話せたりするけど、読めたりもする、そういう人は、「4技能」的な気持ちでずっと勉強していたんじゃないかなあ。
だから今頃「4技能」とか言われても、何言ってんの?ってなると思う。
当然すぎて、何も反応できない。 そういうことです。
で、その気持ちがない人をシステム的に「4技能マインド」にしてやろう、というのが「4技能」といわれているものなのでしょう。
(BB)
私、なんでもテストがあると思うと、途端に嫌いになります笑
(Hikaru)
できない人をシステムで救おうという、公教育の面目躍如ですな。
ただ、その程度で人の心が変わるかどうか、ですけど。
一番大切なのは、英語の勉強というのは、本質的に、「4技能」なんです。「4技能」でないなら、それは英語の勉強をしていない、とさえいえるかもしれません。
だから、昨今の「4技能指導」は、とても公教育的な制度なんじゃないかと感じています。
(BB)
Hikaru先生。ありがとうございました。日本人の英語力が低いのは事実ですが、だからといってお上が一方的に押し付けるのではなく、学習者のモチベーションを創造して上げる事が重要で、その方法は現在の高校英語教育の中でも工夫次第で十分に可能だということですね。
登録
今すぐ役立つ限定情報をGETしよう。