《お役立ち情報》Vol5 インターンで就活準備を!2015年夏大手企業レビュー
今回は、大手企業の2015年夏のインターンシップレビューをお伝えする。
インターンシップは必ずしも採用に直結しないものの、学生にとっては人生経験の一環として・また企業面接でアピールできる「キャリア」として、就職活動の第一歩となっている。
数日のものから、長期のもの、採用直結型や海外経験型などタイプは様々。
自分にあったインターンで、就活準備を始めよう。
業務ソフト大手のワークスアプリケーションズ(東京)は8月から東京、大阪、福岡の3カ所で夏のインターンを実施する。「世界の美術館で働く人がワクワクするアプリを考えよ」。昨年は学生にこんな課題を出した。学生たちは与えられた20日間苦闘した。
同社のインターンは採用直結型。課題をきちんとこなせば、入社のためのパス(卒業後3年間有効)を受け取れ、特別報奨金50万円をもらえる。「誰もが働きやすい職場ではない。ミスマッチをできる限り防ぎたい」と担当者。合格率は募集人数の1%程度の難関だが、入社前の厳しいハードルの効果もあり離職率は同業他社に比べて低い。
リクルートキャリア(東京)によると、2015年度にインターンを実施予定の企業は58.3%と全体の半数を超える。「採用に直結したものとして実施する」と答えた企業も7.1%あった。
8月から9月にかけて実施する積水ハウスは採用とは切り離すが、4年生と修士課程2年生を除いて参加できる。営業・設計で2種類のコースがあり、募集要項には「決して楽しいことばかりではないリアルな部分を学んでもらう」。早めに優秀な学生との接点をつくる狙いがありそうだ。
海外で経験を積みたい学生を支援するサービスも登場している。旅行ガイド「地球の歩き方」を発行するダイヤモンド・ビッグ社(東京)はこの夏、大学1~3年生向けに22本の海外インターンツアーを用意した。
例えばバングラデシュに滞在するインターンツアー。貧困層に無担保で資金を融資するグラミン銀行の行員と農村部を回り、融資の現場に立ち会う。昨年は25人が参加。途上国の金融の現場を体験できると人気だ。今年はタイ北東部で日本人向けの観光用動画をつくるプランも計画している。
学生にとってインターンの利点は企業との接点ができるだけではない。「どの企業でどんな経験を積んだか」がその後の就活でのアピール材料にもなる。特に長期の経験を積める夏の重要性は大きい。大学1年生から応募できる企業も出てくるなど特徴は多様化しており、自分の目的に合ったインターンを選ぶ必要がありそうだ。
参考
採用に直結/大学1年から/海外経験型も
2015/6/29 3:30
日本経済新聞 朝刊
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