《お役立ち情報》Vol16 まだ一社も受けてないの?面接実践を積み重ねるメリット
「採用面接は6月からだから」「いやいやそれまでに10回は受けておこう」面接は5回で慣れ、10回で一人前に
2016年の就活解禁は6月からだから、と悠長に構えてはいないだろうか?
確かに、経団連傘下の大手企業やそのグループ会社など、知名度が高く人気もある企業は、6月に面接を解禁するケースが多い。しかし、経団連とかかわりの薄い企業に関しては、この規定に何ら縛られることはないのだ。
だから、世界的に有名な外資系企業や成長著しいベンチャー企業、中堅中小規模でも積極的に若手を採用している企業などは、早い段階から学生と会い、面接を行っているのが実態だ。
こんな感じだから、就活に前向きな学生たちは、現時点でも相当な数の面接をこなしているのだ。
そんな彼らは、面接を何度も受けることで、的確に話ができるようになり、企業とのコミュニケーションがスムーズにとれるようになっている。何もしていない学生と比較してみれば、この差は実に大きい。
面接は、最初の2、3回は緊張してまともに受け答えもできない。5社くらい経験したあたりから、ようやく話ができるようになる。その後は、こんな風に成長していく。
当初は、学生は自己PRや志望動機など、自分勝手に「こうすればいい」と思った話をしている。だが、その多くは、企業側の視点とずれている。だから、見向きもされない要素が多い。
そんななかに、時折、面接官が目の色を変えるような時がある。自分では気づいていなくとも、その時は企業の琴線に触れることを話していたのだ。当然、面接官はそのポイントに集中して質問をしてくる。これを繰り返すと、企業の興味を持つ点が次第にわかる。企業の質問は、たいていは似た感じになるから、何度か応答するうちに、受け答えの要領も見えてくる。
その結果、どんどん企業側の視点に近づき、面接が有意義なものになっていくのだ。だいたい、10社も繰り返せば、この域に達するだろう。
その企業に入る、入らないに関わらず面接の経験を踏むのは就職活動に必要な事前準備。
本命の企業面接の前に、面接をこなし、万全の体制を整えておきましょう。
面接、1社も受けてないの?
まずは5社経験し慣れよう 海老原嗣生
2015/6/22 15:30
日本経済新聞 夕刊
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