《留学・海外生活 実況コラム》 イッシーのHip HopとNYに憧れて 【vol.5】 『何かを学ぶ』ために。アイデアの宝庫ITPの秋授業
『何かを学ぶ』ために。アイデアの宝庫ITPの秋授業
みなさんお久しぶりです。石塚です!!!
今回は、総まとめ的に秋学期の全部の授業について触れていきます!!!!
まずは、1年生が履修する3つの授業についてです。
唯一ITPの1年生が全員集まる授業です。クラスは前半と後半にわかれていて、前半は生徒によるプレゼンテーション、後半はスピーカーを招いて講演をしてもらいます。生徒によるプレゼンテーションは前週のスピーカーについてです。内容は広範にわたりますが、主にテック系の人が多かったように思います。ただ社会問題についての話すスピーカーの方も多くいました。
いずれにしても、何かしら特異な視点を持った人を招いていたように思います。プレゼンテーションの後とスピーカーの方の話の後とに質疑応答があるのですが、そこでは社会的なトピックを毎週のようにディスカッションしていた印象です。ただ欠席者や途中で授業を抜ける人がもっとも多いクラスですw自分で何かをしなきゃいけないわけではないですし、授業においていかれることもないので、そういう点ではみんな気軽にスキップできちゃうのでしょう。
意味のわからない名前ですが、初心者向けのプログラミングの授業です。次に述べるpcompと合わせてITP1年生2大名物授業です。ほとんどの1年生がこの2つの授業はとることになります。とは言え、僕の1番お気に入りのクラスでした。
内容はJavascriptと呼ばれるプログラミング言語(プログラミングには英語や日本語などの”自然言語”と同じように幾つか種類があります)を勉強しました。主に画面に丸や四角を表示させるところから始まり、それらを動かしたり、さらに高度なことをするのはどうするのか、またどのようにプログラミングで表現するかを取り扱います。ここでプログラミングの基本を身につけます。
ICMと似ているのですが、さらにセンサーやLED、モーターを使って、実際に何かモノを動かすことで何かを表現しようというのがこの授業のメインテーマです。センサーによる電気の変化をコンピュータで受け取り、それに対する指示をArduinoというマイクロコンピューターを通して電気の変化としてLEDやモーターに反映させると言った具合でしょうか。モーターをコントロールしたり、LEDを光らせる必要があるのですが、それには電気をコントロールする必要があり、そのためにも電子回路が不可欠になります。
コーディングというコンピューターの世界と、実際の触れられる世界とが出会うのがpcompです。主にアートインスタレーションなどでは必ず必要になってくる知識かと思います。
他にも、以下のような選択授業もとっていました!!
・Video and Sound
音楽と映像の作り方、編集の仕方について
・Visual Language
色や構成などデザインの基本について。
・Animation
その名の通り、アニメーションの作り方について。
あくまで僕のITPとSFC(日本)での経験からですが、全体を通しての感想は、やはりこちらの学生は発言に積極的で、アイディアもバンバン出てきます。SFCの頃から音楽系の研究会に属していて、”とりあえず作る”ということは言われてきましたが、こちらの学生はその”とりあえず作る”ことをより簡単にやってのけます。
日本にいた頃はアイディアに対して、「それはもう誰々がやった」や「学術的に〜〜〜」なんて言われることがしばしばありました。一方アイディアを出すことに関しては、ITPは圧倒的に寛容です。そのアイディアはしょぼいこともありますがwでもそこから何度も改良していきます。1週間たったらプロジェクトが全然違う、ということはしばしばw
よくITPの生徒はreiterate(繰り返し)と言っています。
またSFCの頃は『授業に出なきゃ』となんとなく思っていましたが、こちらでは『何かを学ぶ』(かつ自分に役に立つw)ために授業に出ている印象を受けました。自分にとって何が必要かということがちゃんとわかっているんですね。だからApplicationsもスキップするのだと思います。
もちろん大学院ということもあって、何かを学ぶ姿勢を持った人が集まっているのだとも思います。そして基本的にはみんな勉強が好きです。
そういった環境にいれることを感謝しつつ、楽しみたいなと思います。
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