《お役立ち情報》Vol14 留学有無で年収に差?!企業が求めるグローバル人材とは
海外の大学で学位を取った人は、年収が男性で平均70万円、女性で同109万円多い
明治大の横田雅弘・国際日本学部長(教育学)らのグループの調査によると、
海外の大学で学位を取った人は、留学経験がなく国内大学を卒業した人に比べ、就職後の年収が
男性で平均70万円、女性で同109万円多いそう。
調査は今年1~9月、全国の20~50代の男女を対象に実施。海外の大学や大学院、語学学校などに留学したことがある4489人と、留学経験がなく国内の大学や大学院を卒業した1298人について、現在の年収のほか、留学や学生生活で得られたと考える能力などを聞いた。留学経験があるグループと、ないグループの年齢層や性別はほぼ同じ割合になるよう調整したという。
このうち男性では、海外の大学で学位を取った学士留学者(218人)の現在の平均年収は645万円で、留学経験がない国内大卒業者(334人)の575万円を70万円上回った。女性の場合、学士留学者(198人)の439万円に対し、国内大卒(376人)は330万円で、109万円の開きがあった。
「学生生活で向上したと考える能力は?」という質問に対しては、
留学経験者の85.8%が「柔軟性」、79%が「忍耐力」が伸びたと回答した。
一方、非経験者はそれぞれ57.3%、55.9%にとどまるという結果。
「柔軟性」や「忍耐力」といった能力を身につけていることも、彼らがより社会で求められる要因となっているようだ。
留学をしたからといって年収が上がるわけではない。語学力があるからといっていい企業に就職できるとは限らない。
しかし、横他学部長の言うように、異文化での生活を経験することによって語学力以上のものが培われ、
そのような「人間性」においての成長が、社会で求められる人材の要因となっているといえよう。
参考
留学有無で年収に差 明大など調査、柔軟性・忍耐力も向上
2015/12/17 3:30
日本経済新聞 朝刊
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