《留学・海外生活 実況コラム》 アメリカ院生 Asukaの〜日本語教師を目指して〜 【vol.7】
<vol.7 >Teaching Assistantについて
こんにちは、米国インディアナ州の大学院で、日本語教授法を勉強中の松田明日香です!
4月末に春セメスターの授業が終わり、5月の第1週目がFinal Weekだったため、今はもう夏休みです。アメリカの夏休みはとても長い、ということで有名ですが、本当に長いです。来年度が始まるのは8月下旬なので、約3ヶ月半の夏休みです。
さて、今回はまだあまり触れていなかった「TAの仕事」について、紹介したいと思います。
TAって…?
まず、TAって何でしょうか?
日本では、あまり聞いたことが多くはないかもしれないですが、これは「Teaching Assistant」の略です。文字の通り、アシスタントなのであくまで補佐です。とは言っても仕事内容は様々です。
1. Teaching
TAは、アシスタントとはいえ、授業をします。
私のいる大学の日本語クラスは、月曜日から金曜日まで週5日で、毎日授業があります。そして、Team teachingのため、TAをまとめているinstructor(=coordinator)とTA数名でひとつのグループとなってます。
例えば、私がA組のTAで、他のTAがB組のTAだったとします。Instructorは、A組とB組の合同クラスで、新出文法や単語の導入をします。導入クラスは火曜と木曜に行われるため、TAは基本的には月・水・金曜日の週3日でteachingがあるのです。
週3日のteachingでは、ペアで文法練習をしたり、アクティビティで応用したりと新しく導入された項目の復習(練習)を行います。
2. Grading
TAは、アシスタントとはいえ、採点もします。
これはInstructorによってもちがいますが、基本的にはTAが行います。しかし、Gradingにもいろいろな種類があると思います。宿題の採点や小テストの採点、試験の採点、口答試験の採点、学期末の成績評価などです。宿題の採点や小テストの採点、試験の採点はTAが行うことが多いです。
口答試験に関しては、TAが採点をしますが、その場にInstructorもいたり、他のTAと2人で試験官をしたり、それぞれです。そして、口答試験のときには音声を録音するので、他のクラスのTAガ自分のクラスの学生の面接を担当し、あとで音声を聞いて採点したりもします。
学期末の成績については「TAはあくまで学生なので、Instructorが行います」「成績評価をするのもTAの仕事です」など、様々なので一概には言えないですが、前者の場合は成績評価に必要な情報をInstrucotorに伝えるだけであったり、後者の場合は随時TAが学生のデータをまとめ学期末に成績を出します。
3. Office Hour
TAは、アシスタントとはいえ、先生です。
大学院生(TA)には、同学部の院生数名と共同のオフィス・個人のデスクがあります。肩書きはTAですが、学生からしたら先生は先生です。そのため、週に2時間のオフィスアワーがあります。日本の大学でも、オフィスアワーがありますよね。それと同じです。それぞれ自分が履修している授業がない時間に、オフィスアワーを設定し、その時間はオフィスにいなければなりません。
学生は、オフィスアワーに先生のオフィスに来て、授業内容の質問をしたり、授業について話をしたり、またはメイクアップテストを受けたりします。実際のところ、(私の)オフィスアワーに来る学生は多くないですが、メールでオフィスアワー以外の曜日や時間の予約をして、来る学生もいます。
学校によっても様々であり、Instructorによっても様々なので、一概に「TAの仕事は、こうです!」とは言えません。なので、ひとつの例として受け取っていただけたら嬉しいです。
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました( ^_^)/
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